菅原直敏(神奈川県議会議員)議会報告ブログ〜千里の道も一歩から〜

菅原直敏(神奈川県議会議員)議会報告ブログ〜千里の道も一歩から〜

神奈川県議会議員菅原直敏の議会報告のブログです。神奈川県大和市選出。無所属。

日泰の学術・産業連携〜お互いがWin-WInになる取り組みとは

泰日工業大学(Thai-Nichi Institute of Technology)を訪れ、Bandhit Rojaraynont学長から同大学の概要についてお伺いしました。また、株式会社Helteがタイと日本の間で進めるSailプロジェクトについて、後藤学代表からお伺いしました。

 

 

  • 1.泰日工業大学(TNI)
  • 2.Sailプロジェクト
  • 3.モノづくりからコトづくり

 

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タイ王国健康促進財団

タイ王国健康促進財団を訪れ、担当者より財団の概要をお伺いしました。また、説明の後、館内の展示施設を見学しました。

 

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タイ王国健康促進財団は、2001年に健康促進基金法(the Health Promotion Foundation Act)により設立された自治的な政府機関です。

 

目指すヴィジョンは、

 

「タイのすべての住人が、将来性をもち、健康的な社会と環境で暮らすこと(All people living in Thailand have capability and live in society and environment conducive to good health.)」

 

であり、同財団のミッションは、

 

「To inspire, motivate, coordinate, and empower individuals and organizations in all sectors for the enhancement of health promotive capability as well as healthy society and environment to support health promotion movement in Thailand.」

 

です。

 


Introduction to Thai Health Promotion Foundation (ThaiHealth)

 

  • 1.3つの戦略と8つのハッピー
  • 2.収入構造
  • 3.エビデンスの重要性

 

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THE PRIME GATEWAY TO ASIA〜タイ・東部経済回廊(EEC)

 

 

 

タイ政府は現在「東部経済回廊(EEC=Eastern Economic Coridor)」の開発を進めている。首都のバンコクの南東の地域に広がるEECは南関東の1と3県(東京、千葉、埼玉、神奈川)の総面積に匹敵する広さ(13,285㎢)があり、タイ政府が指定した10の重点産業に投資した企業は、5年間法人が半額になるなどの優遇策を受けることができます。重点産業とは、次世代自動車、ロボット、航空、AIなどです。EECはチャチェンサオ県、チョンブリー県、ラヨーン県の3県にまたがっており、この地域にはリゾート地のパタヤがあります。

 

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図:EECの全体イメージ(アメリカタイ王国大使館ページより)

このEECは、EEC法や2015年にタイ政府が策定した経済政策指針である「タイランド4.0」等に基づくものです。EECにあるレムチャバン港までは、バンコクから約120㎞ですが、現在急ピッチで高速道路や高速鉄道を整備しています。

 

おおよそ5兆円規模の投資を行うこのプロジェクトは、単なる工業地域の開発といった類のものではなく、人々のライフスタイルや地域のあり方も変える非常に大規模なプロジェクトです。

 

THE PRIME GATEWAY TO ASIA

 

これがEECの掲げるビジョンです。

 

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図:EECを中心としたイメージ(アメリカタイ王国大使館ページより)

 

EECの掲げる細かいイメージは、タイ政府が公表しているこの動画を見るとよく理解できます。

 

 


Thailand’s Eastern Economic Corridor (Japanese version)

 

 

このようなプロジェクトを推進する背景には、「中所得国の罠」への恐れがあります。「中所得国の罠」とは、自国の経済が中所得国のレベルで停滞し、高所得国入りをできないことを表します。経済成長が進む中で、成長の原動力となった低い賃金が上昇し、後ろからより所得の低い国が追いかけてくるようになるためです。

 

  • 1.ウタパオ国際空港(U-TAPAO RAYONG PATTAYA International airport)
  • 2.レムチャバン工業団地
  • 3.タイ地理情報・宇宙技術開発機関(Geo-Informatics and Space Technology Development Agency,GISTDA)

 

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ユーザー目線でインバウンドを考える重要性〜HISバンコク事務所

HISバンコク事務所を訪れ、津田周和様(Managing Director)、西岡功二様(General Manager)、小泉優樹様(Manager Business Strategy Department)から、タイにおけるインバウンド、アウトバウンドの現状などについてお伺いしました。

 

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1.神奈川県の協賛金によるツアー

 

神奈川県は、2月に開催されたTITF(Thai International Travel tour)に初めて協賛出展しました。その際に、協賛金により36%OFFの神奈川県のツアーを組んで募集したところ、即日で10名の枠が埋まったとのことでした。

 

一般のタイの旅行者が神奈川県の湯河原、大涌谷、城ヶ島、油壺、中華街、大山ケーブルカー、藤子不二雄ミュージアム、ラゾーナを旅行する内容です。横浜市の知名度は高いけれど、他の地域は知名度が低いとのことでした。

 

ツアーの目的が、神奈川県の著名ではない観光地の認知度をあげることなのか、参加者の意見を聞いて日本人にはない気づきや改善点を見つけることなのかが、両睨みなところがあり、得られたデータを県がしっかりフィードバックできるかが、税金活用の観点からも大切だと感じました。

 

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写真:鎌倉ツアーも宣伝されていた

 

2.日本人が良いと思うものが良いとは限らない〜ユーザー目線で考える重要性

 

モニターツアーを実施するにあたって、神奈川県として外国人の方にきて欲しいところが選定されます。しかし、このモニターツアー参加者のフィードバックによると、日本人と違う感覚があることも伺えます。

 

例えば、城ヶ島のマグロ定食と言えば名物として多くの日本人観光客に好評ですが、ツアー参加者の4名がてもつけなかったそうです。これは、生の魚を食べる機会が少ないという文化的な違いもあると思われます。こういった部分は、しっかりと受け止め、活かして行く必要があります。

 

つまり、「私たちの視点で外国人を誘導しようとしても、必ずしもうまく行かない」ということです。

 

実はこの点はしっかりと考えないといけない点です。県議会の議論では、各議員が地域愛から、自分たちの地元を熱心に売り込むあまり、エビデンスに基づいた客観的な議論ができず、この手のツアーも総花的なものとなりがちです。あくまでもユーザー目線が先にある議論をして行く必要があると考えます。

 

「日本人ですらよくわからない観光地に外国人が果たして興味を示すでしょうか?」とは、示唆に富んだ言葉です。

 

また、ユーザー目線という点では、関東の交通機関の外国人向けパスの多さが挙げられていました。鉄道各社がパスを出しており、外国人観光客からは非常に,使い勝手が悪いとのことでした。関西では、交通事業者により協働的に運営される「株式会社スルッとKANSAI」によって周遊パスは一つに統一されていることが引き合いに出されていました。

 

さらに、日本に四季があることは、常夏のタイとは大きな違いだそうで、同じ観光地でも行く時期で違った顔を見せるため、同じ地域のリピートも結構あるとの話でした。四季が当たり前にある私たちには気づかない視点かもしれません。

 

この点は9都県市などの広域的な場で提案できる事柄ではないかという話にもなりました。

 

3.「神奈川県」という名称にこだわる必要があるのか?

 

神奈川県議会での議論では、必ずといっていいほど「神奈川県」の認知度のあり方が議論されます。しかし、残念ながら、神奈川県の外国人に対する認知度は必ずしも高くなく、横浜市の知名度にも及びません。

 

しかし、これが必ずしも悪いことなのかは考えなければなりません。HISの方からは、「みなさんがアンコールワットを訪れる時に、どこの自治体に属していますか?」というご意見を頂きました。

 

神奈川県という名前にこだわり過ぎるあまり、観光客誘致の本質を見失ってはならないと感じました。横浜という名前を用いる方が有用なのであれば、自治体間の縄張り意識一旦脇に置くことも大切だと思います。

 

他にも、タイ人のAirb&bの活用状況や旅行サイトとしてはタイ発の企業「アゴラ」の利用率が高いこと、所得格差も大きく富裕層は日本旅行に対して負担感もないことなど、タイ人観光客に訴求するためのポイントをいくつか伺うことができました。

 

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写真:タイ語による湯河原の観光パンフレットを売り込む高橋延幸議員(足柄下郡選出)、このような案件を視察先に持って行くことも大切

 

HISバンコク事務所のみなさんは、日々神奈川県に限らず多くの自治体から売り込みのお話がやってきます。それだけに、神奈川県の観光政策の良いところ悪いところ、文面にしづらいことまで含めて、可能性などを忌憚なく意見交換することができました。

 

対応してくださった皆さんに感謝申し上げます。

 

千里の道も一歩から

 

神奈川県議会議員

 

菅原直敏

文教常任委員会意見発表

文教常任委員会が開催されました。

 

採決に先立って、質疑を総括して、端的に以下の意見を申し上げました。。

教育現場におけるICT環境の整備について、業務のICT化はやり方を誤ると返って業務効率が悪くなることもあります。現在、教員の働き方改革と生徒の教育環境の両面からICT化が別個に検討されているようですが、両面は密接不可分であり、一体的に検討されることがらであると考えます。教育現場における全体的なシステムデザインを描きながら進めることを提案します。

 

また、管理職にICTに明るい人間を年功序列の形に捉われず、能力本位で配置していくことこそが最も優先されるべき事項であると考えます。ご検討ください。

 

盲ろう教育について、障害がある子供たちがそれぞれの成長に合わせて教育を受ける環境を整備していく必要があると考えます。例えば、3年間で高等教育を修了することが十分でない者が追加的に学校に在籍できる制度は国内外で事例がみられます。この点も検討してください。また、特別支援学校こそICTが教育の向上に寄与する度合いは高いと考えます。教育にかかる方々こそ、テクノロジーに高い関心をもって、現場の改善に取り入れていってほしいと思います。

 

 

日本一チャレンジする町宣言!〜横瀬町の取り組み「よこらぼ」

 

 

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写真:今回は半分が市議・県議(但し、両名ともビジネスにも関わる)、半分がビジネスマンという民官混合チーム

 

埼玉県横瀬町を訪れ、富田能成町長始め担当職員の方々から、官民連携プラットフォーム「よこらぼ」の取り組みについてのお話をお伺いしました。

 

調査理由は、日々取り組んでいる官民連携を超えた取り組みの中で、仲間の一人が「よこらぼ」の取り組みを発見し、直接話を聞きに行こうとなったこと。したがって、こちらもいつものごとく民官混合チームでの訪問となりました。

 

当初想定していた時間を超え、富田町長は熱くよこらぼにかける思いをお話しくださいました。

 

 

誤解を恐れぞに端的に言えば、「よこらぼ」とは、企業や団体・個人が自らの活動を行うにあたり、横瀬町が様々な形で支援・協業しますという取り組みです。この手の官民共同の取り組みやプラットフォーム自体はそれほど珍しくないのですが、横瀬町の特徴は、圧倒的なスピード感(公において)、ユーザー目線の徹底、なんでもあり感満載といったところです。

 

キャッチフレーズは「日本一チャレンジする町宣言!」〜あなたのプロジェクトを成功させるなら横瀬町へ。

 

なお「よこらぼ」の名前の由来は以下の説明から取られています。

 

『横(よこ)』瀬町で行政と住民、プロジェクト提案者がコ『ラ』ボレーションしていくことで、新たなプロジェクトを創造していく『ラボ』ラトリー(研究所)をイメージしています。

 

「よこらぼ」を始動するに至った経緯ベースには、危機感があります。

 

富田町長は「人口減少社会に立ち向かう」という思いで町長選挙に2回目の挑戦で当選しました。横瀬町のように人口8,000人程度の町は、消滅可能性都市に分類され、将来への自治体継続の不安もついてきます。しかし、既存のやり方では自治体が抱える課題を解決することは極めて困難であり、外部資源を取り入れながら、様々なチャレンジを同時多発的に町内に巻き起こすことにより、その解決手段としていきたいという明確な思いが「よこらぼ」の着想に至りました。

 

話は逸れますが、富田町長のお父様は町長を長期を務めた人であり、いわゆる「世襲」町長に一見思われます(最初の選挙は落選していますが)。一方で、彼の経歴を拝見すると、日本長期信用銀行から、メキシコ留学や米国視点勤務を経るなど、明らかに金融ビジネス畑の人です。このような古き良き地元の感覚と先鋭的でグローバルな経営感覚を併せ持っている類い稀なる人材であるとの印象を持ちました。意見交換中には、経営やテクノロジーにかかる用語も違和感なく交わされ、町長というよりも、企業の経営者と話しているという印象でした。

 

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写真:笑顔で語る富田町長(右)、民間で培った知見は聞いていてワクワクさせられる

 

  • 1.とりあえず受ける
  • 2.Win-Winをたくさんつくり、人が人を呼ぶ
  • 3.リスクを認識しながら走る

 

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第245〜247回県政スクエア〜テーマ:将来の介護へ準備すること

第245〜247回県政スクエア〜テーマ:将来の介護へ準備すること

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 「介護は準備が全て」です。早ければ早いほど、自分や家族が介護状態になったときの、精神的、肉体的、経済的負担は少なくなります。しかし、一体何をどう準備すれば良いのかはわかりません。今回は介護に関わる専門職の立場からも、将来の介護に向けて準備すべきことをお話しします。まだ、介護なんて遠い先の話と思っている人ほど来て頂けたら、この意味を実感できると思います。

 

●第245回県政スクエア

【日程】3月17日(土)、10時〜11時半

【場所】生涯学習センター606小会議室 

大和市大和南1-8-1(大和駅徒歩5分)

 

●第246回県政スクエア

【日程】3月18日(日)、10時半〜12時

【場所】林間野学習センター103和室 

大和市林間2-6-18(南林間駅徒歩10分)

 

●第247回県政スクエア

【日程】3月18日(日)、16時〜17時半

【場所】大和市渋谷学習センター306和室 

大和市福田2021-2(高座渋谷駅西口徒歩1分)

 

 

【備考】全てのスクエアで事前申し込み、参加料等はありませんのでお気軽にお越し下さい。

写真は以前のスクエアの様子。