菅原直敏(神奈川県議会議員)議会報告ブログ〜千里の道も一歩から〜

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神奈川県議会議員菅原直敏の議会報告のブログです。神奈川県大和市選出。無所属。

政財官の癒着を断ち切れ

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●震災対応と同じくらい非難されるべきこと

福島原発事故において、政府の対応が批判に晒されています。確かに、初動も含めた政府の対応は、今から振り返るとずさんであり、これらの点はしっかりと国会において議論・検証されなければならないと考えます。

しかし、それと同時に今回の事故が起こった背景もしっかりと検証しなければならないと私は声を大にして訴えたいです。この事件は想定外の天災による不慮の災害と見る向きもあります。確かに、一部はそのような側面もあるかもしれませんが、一方でここまで大きな被害になったことはある種の人災の側面もあると考えます。その根本的な原因は政財官の癒着です。

●予期されていた津波

福島第一原発に想定されていた津波の高さは約5.5メートルでしたが、実際はより高い津波も想定されていたと関係者の証言などでも指摘されています。2007年には、共産党福島県議会議員団によって防災対策に対する具体的な申し入れが東電になされていますし、国会でも何度も指摘されています。

従って、今回の14メートル級の津波が想定外であったとしても、5.5メートルという想定が低すぎることだけは、政府や東電にも認識をされていたはずです。これらを想定外という一言で片づけることはできないでしょう。では、なぜ防災対策が行われることがなかったのでしょうか。

●癒着の構造が防災対策を鈍らせる

原発にまつわる政財官の癒着の構造は単純です。当時の政権与党は、東京電力の関係から献金を受けてきました。原発を所管する経済産業大臣の中には、電力会社をバックにつけている者もいます。

次に、経産省等のOBが東電に天下っています。中には副社長といった要職についている者もいます。財官が癒着をすることで原発による利権を独占してきました。

これらの見返りとして、東電は莫大な独占的利益を得るとともに、利潤を追求するあまりに費用のかかる防災対策を怠ってきました。

まさに、政財官の癒着が今回の災害をより大規模なものとしたと言えます。

●最も悪いのは政

この政財官の癒着の中で、最も糾弾されるべきは政の部分でしょう。結局、官も財も制度的には政治の監督下にあるからです。民意を受け、国民の生命・財産を最も優先させなければならない政治家が、自らの利益の為に官財と一体となって国民の生命を売ったというのは言い過ぎでしょうか。

言葉は悪いかもしれませんが、国民の生命財産と一電力会社の利益を天秤にかけた売国政治を主導した者の責任を追及し、同時に今回の震災を契機に原発を取り巻く政財官の癒着を一掃すべきであると考えます。

●極論に触れない

最後に、今回の一件を持って原発反対の機運が日本だけではなく世界全体に広がっています。私も中長期の視点では賛成です。しかし、一方で日本のエネルギー政策の現状を勘案すると、今日明日に原発を全て廃止することも非現実的です。

エネルギー政策については、感情論に走ることなく、しかし原発を最終的にはなくしていくという民意の下、冷静な議論が求められると考えます。原発に対する防災対策を徹底すると同時に代替エネルギーの研究・開発及び実用化を急がなければなりません。

エネルギー政策は日本国の浮沈の要であり、私自身が最も興味を持つ分野の1つです。県議会ではあまり実践的な議題になることはありませんが、独自に調査・研究を続けていきたいと考えています。