菅原直敏(神奈川県議会議員)議会報告ブログ〜千里の道も一歩から〜

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神奈川県議会議員菅原直敏の議会報告のブログです。神奈川県大和市選出。無所属。

2017年文教常任委員会県外視察初日〜今日の教育を取り巻く環境の厳しさと展望

2017年文教常任委員会県外視察初日

 

神奈川県議会文教常任委員会視察で、北海道函館陵北高等学校と北海道大野農業高等学校に行きました。

 

 

 

 

1.北海道函館陵北高等学校におけるアクティブラーニングの取り組み

 

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北海道函館陵北高等学校では、アクティブラーニングについて視察を行いました。文部科学省の示した用語集によると、アクティブラーニングとは「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れ た教授・学習法の総称」です。

 

同校の先生方は、平成25年に国立政策研究所の田村学先生の21世紀のお話に衝撃を受けたとのこと。「2011年にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業後、今は存在していない職業に就く」というニューヨーク市立大の教授の話、「今後10年から20年程度で、半数近くの仕事が自動化される可能性が高い」というオックスフォード大学准教授の話、「2045年には人工知能が人類を超える『シンンギュラリティ』に到達する」というアメリカ人発明家の話などを引用して、「反反復、双方向型の仕事が増加」することや「21世紀型学力の育成が必要」であることを強調したそうです。

 

これらも受けて、同校では「総合的な学習の時間」を活用して、アクティブラーニングの取り組みを始めています。

 

2.北海道大野農業高等学校におけるキャリア教育の取り組み

 

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北海道大野農業高等学校では、6次産業を念頭に入れた農業教育を進めていました。政府広報オンラインによると、6次産業とは「地域ごとの資源を活かして、農林漁業者が生産・加工・流通販売を一体化することや、2次産業・3次産業と連携して新しいビジネスの展開や営業形態を創り出すことであり、農山漁村の雇用と所得を確保することを目指しています。生産部門の1次産業、加工部門の2次産業、流通販売部門の3次産業の、1、2、3を掛けて6になることから、6次産業化といわれています」とあります。

 

同校では、農業生産だけではなく、例えばパウンドケーキや缶詰を作ってそれを売り出すなど、種々の取り組みを教育活動に取り入れています。

 

また、生徒の資格取得支援にも力を入れており、25種類の資格取得講座を開催しています。農業に関わる資格から、介護職員初任者研修のように福祉にかかwる資格までありました。

 

3.先が見えない手探りの教育

 

両校の視察したテーマは全く異なるものでしたが、共通する問題意識を感じました。つまり、既存の産業構造を念頭に置いているだけの教育では、生徒たちが社会に出た時に生き抜いていけないという厳しい現状認識です。

 

しかし、既存の産業が縮小していくまたは失われていくということが予測される一方で、どのような産業や職種が台頭してくるのかは明確ではありません。また、グローバル化が急速に進展する現在の子供達が社会に出て競争するのは日本国内だけではなく、世界中の子供達も含まれます。

 

ここに今の教育現場を取り巻くジレンマを感じ取りました。

 

一方で、旧来型の知識偏重教育にも意義のある部分はあり(どのような社会になって、情報の検索性や取得スピードが上がっても、基礎になる知見は必要)、ここら辺との兼ね合いも無視はできません。

 

答えのない時代に、どのような教育を行っていくべきなのか?職業教育やキャリア教育はどうあるべきなのか?

 

常に考え方を更新しながら教育行政を進めていく必要があると感じました。

 

ところで、農業高校の資格取得支援の取り組みは、生徒のキャリア支援という点で意義があると感じました。現在、さらなる詳細を議会局職員に調査して頂いていますが、有用性が確認できれば、委員会でも取り上げて行きたいと思います。

 

千里の道も一歩から

 

神奈川県議会議員 

 

菅原直敏