菅原直敏(神奈川県議会議員)議会報告ブログ〜千里の道も一歩から〜

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神奈川県議会議員菅原直敏の議会報告のブログです。神奈川県大和市選出。無所属。

介護・福祉を考えるその3〜お手盛り介護

「親身に一生懸命やってくれていたケアマネさんが理事長に首にされたのよ。」

母親が家に来て、茶飲み話をしているとき、祖父のいる有料ホームのケアマネの話になりました。

母曰く、そのケアマネさんは非常に熱心な方で、利用者のことを第一に考えてケアプランを作成し、家族への対応も親身で、少しでも家族の経済的負担を減らそうと努力されていたそうです。

そのことが理事長に疎まれ、辞めさせられる形になったとのこと。

どういうことか?

ケアマネや私のような介護職員が利用者のことを第一に考え仕事をすることは当然のことであり、理想的なのですが、そのことが時として施設経営者等の利益に反することがあります。

特に民間の有料ホーム等は少しでも利益を上げることで施設の運営を円滑に進めなければなりません、そしてそれが行き過ぎると本来利用者が必要のない過剰なオプションを加えることで利益確保をはかろうとします。

例えば、要介護4の利用者は、介護保険の対象となる限度額は33万円であり、その際利用者は一割の3万3千円を負担します。施設はこれを悪用し、本来であれば数千円のプランで済むものを必要以上、最もひどい場合は限度額迄使うようなプランをケアマネに立てさせます。

さすがに限度額請求になると余程無知な利用者の家族ではない限り、高いという声があがるかもしれませんが、数千円のお手盛りであれば「そんなものか」と納得する家族も少なくありません。しかし、利用者やその家族にとって数千円の負担であってもその9倍つまり何万〜何十万円ものお金が介護保険から支払われることになります。

もちろん、これは違法行為であり、このような行為が表沙汰になればケアマネはその資格を剥奪されます。

話を戻すと、私の祖父のケアマネは祖父や家族のことを第一に考え、祖父にとって最も適切で費用のかからないプランを提案したことが、理事長の意に沿わず首にされたのです。

実はこのような「お手盛り介護」が日本全国で問題になっています。

不要な過剰介護を強いられる利用者やその家族にとっても、無駄な税金を払わされている国民にとっても不利益な大問題であり、このようなことを放置すれば将来的には消費税の増税分等ゆうに食いつぶしてしまうでしょう。

我が家は私も母も介護職ですので、祖父のケアプランのおかしさにもすぐ気付くので、家族の立場でこのお手盛り介護を防ぐことは出来ます。

もし皆さんに介護を受けられているご家族がいるのであれば、ちゃんとした介護への知識をつけることが最前の防御法です。

政治に関わる方々は制度面や運用面でこの「お手盛り介護」の改善を行政を通じてはかっていくべきでしょう。

いずれにせよ、真面目で理想に向けて一生懸命な介護職が馬鹿を見ることはなんとも残念な限りです。