菅原直敏(神奈川県議会議員)議会報告ブログ〜千里の道も一歩から〜

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

菅原直敏(神奈川県議会議員)議会報告ブログ〜千里の道も一歩から〜

神奈川県議会議員菅原直敏の議会報告のブログです。神奈川県大和市選出。無所属。

介護・福祉の施設・活動を巡る旅14件目~ゆいま〜る高島平

団地マニア(!?)として、かねてより行ってみたかった高島平団地(東京都板橋区)に行きました。

高島平団地で「サービス付き高齢者向け住宅」を展開する「ゆいま〜る高島平(株式会社コミュニティネット)」の取り組みを見学するためです。

20150712takashimadaira.jpg

高島平団地は、1972年に入居を開始した大規模集合住宅で、当時の日本住宅公団(現UR)が造成しました。賃貸・分譲を合わせると総世帯数は10,170戸であり、1990年代初頭のピーク時には2万5千人の人口(高島平1〜9丁目では5万人以上)を超えていました。

昭和を振り返る映像では必ずと言っていいほど出てくるレジェンド団地で、当時団地に住むことは最先端のライフスタイルだったそうです。

1.団地再生〜ハードではなくソフト

ゆいま〜る高島平のサービス付き高齢者向け住宅(以下住宅とする)は、団地内の部屋をリノベーションして、そこに生活支援サービスをのせるという一般的な取り組みです。

しかし、この事業の興味深い点は、「団地再生プロジェクト」にありがちな内装をリノベーションして提供することに主眼を置くのではなく、それらを通じてコミュニティ作りのあり方自体を再構築していこうとしていることです。

20150712yuimaru3.jpg

例えば、形式としては一棟あるいはワンフロアを貸し切って全てをリノベーションするのではなく、一棟121戸ある団地内に30戸がアットランダムに配置されています。つまり、集約型ではなく分散型です。

ここには、高齢者のみが集約して集まって生活するのではなく、様々な世代の人たちが混住している当たり前の生活があります。多世代かつ多様な人たちが共生していくという企業理念がここに現れています。

また、リノベーションをしている「住宅」ではない世帯でも「サービス付き」の方は生活支援サービス費を払えば利用できます。

このような運用は、内装のリノベーションというハード面からのみ考えていると、なかなか思いつかない部分であり、はっとさせられました。

2.コミュニティスペース

20150712yuimaru.jpg

ゆいま〜る高島平の興味深い点の2つ目は、フロントがコミュニティスペースを形成しており、さらに板橋区内の他のコミュニティスペースとの連携を「いたばしコミュニティスペース連絡会」という形で行っていることです。

これは住宅の入居者だけではなく、高島平団地あるいは周辺地域の人たちも含めていかなるコミュニティを再構築していくかという点に焦点があるということです。毎日13〜15時の間、事務所スペースを解放し「高島平団地で暮らし続けるしくみをつくる会」やセミナー、趣味、サークル活動など様々な地域住民の取り組みが展開されています。

しかし、私がさらに興味を持ったのは、連絡会を構成するコミュニティスペース(現在14団体・個人)が非常に多様であることです。高齢者を対象とするものももちろんのこと、若者、障害者、外国人、親子、商店街、地域など各団体の対象は様々です。また、主体もNPOや株式会社から個人まで様々です。

高齢者のみに偏らず、多世代・多種類の人や地域を念頭に入れ共生の取り組みとなっている点が私にとっては非常に感銘する点でした。共存・共栄・共生は私の活動理念でもあるからです。

実際、連絡会は定例の集まりやフォーラムを開催することで、お互いに良い刺激と気づきを与え合っているようでした。高齢者のみを対象にした団体や個人の連絡会ではここまでの発展性は難しいと思います。

3.サービス付き高齢者住宅

20150712yuimaru2.jpg

ここまで当たり前のように使用してきた「サービス付き高齢者住宅」(略して「サ高住」または「サ付き」と呼ぶらしい)ですが、介護に従事する人間であっても意外と何をもってサ高住とするのかは曖昧だったりします。

最たるものは有料老人ホームとは何が違うのかという点。さらに、有料老人ホームに該当するサ高住もあったりするため、さらに分かりづらいのですが、実際に見学し、説明を聞いてみるとその違いは理解できました。

しかし、ゆいま〜る高島平に入居する人でも、事前説明を受けながらも入居後混乱する人もいるようで、高齢者の住まいや介護を単一的に捉えている一般の人と提供する側とのギャップを感じました。

担当の方の熱心な説明のおかげで、改めてサービス付き高齢者住宅とは何かという点について整理できたのも収穫です。

以上、諸々触れてみましたが、「団地再生による高齢者への住宅提供」という上部の部分ではなく、その奥に潜む「多世代・多種類の人・地域が共生できるための団地再生」という理念に共感させられた見学でした。また、リノベーションのビフォー・アフターを見られたのも良い経験でした。

長時間お付き合い頂いた生活コーディネータの野田さん、仲介して頂いた渡辺さん、ありがとうございました!

大 和市内訪問施設・活動:6件

神奈川県内訪問施設・活動:7件

神奈川県外訪問施設・活動:1件

千里の道も一歩から