産業労働常任委員会県外調査2日目の午後は、福岡市中部水処理センターを視察しました。
下水処理の過程で発生するバイオガスから水素を製造する実証実験を、福岡市は九州大学、三菱化工機及び豊田通商とともに行っています。
下水処理の過程で生じるバイオガスの30%は未利用のまま処理されています。ここから水素を取り出すことで資源の有効利用を行う取り組みです。
燃料電池自動車(FCV)は、水素を燃料とし、ガソリン車と違い排気ガスではなく水を最後に排出するため環境に優しい究極の自動車と言われています。
但し、それは水素を製造する過程で二酸化炭素を排出しないという条件があればです。
現在は水素を作るために化石燃料を用いることも多く、必ずしも燃料電池自動車の利用がカーボンニュートラルというわけではない現状があります。
福岡市の取り組みにおいては、カーボンニュートラル以上に、カーボンポジティブな取り組みであると説明を受けました。
FCVを進める本県でも非常に参考になる取り組みでした。
千里の道も一歩から