本日、県央福祉会が設置した「福祉創造スクウェア・すぷら」という障害者の多機能型事業所の開所式にお招き頂き、館内を視察しました。
以下、パンフレットからの引用です。
ここは、心地よい刺激を与えるさまざまな体験ができる場所。
そこで生まれる小さな芽吹きを、多くの人々と喜び合いたい。
地域とつながる新たな枝を一生懸命伸ばしていきます。
※「すぷら」という名前は「sprout:芽吹き」からつけられました。
名前の由来も興味深いですが、畑に囲まれた田園風景の広がる大和市上和田に、生活介護、就労継続支援B型及び短期入所の障害者施設が誕生するとになりました。
1.地域に開かれた場に
館内を視察すると、非常に開放的で素敵な造りになっています。設計当初から、地域の人たちも利用することを想定しており、閉鎖的な施設からの脱却という設置者の強い意志が感じられました。
障害者が利用する施設は、閉鎖的なものが少なくありません。地域開放という前提に立っていることは非常に大切であると感じます。
2.遊び心が多彩な活動空間
パンフレットには、「自主製品の開発や創作活動(絵画・陶芸・ステンドグラス・木工・音楽・ムーブメント活動・コンピューターグラフィック・アートフラワー・等の制作)や発表会、スブーズレン(Snoezelen)を導入し、感覚刺激空間での最適な余暇やリラクゼーションの時間を提供し、プロセスを大切にした支援を行います。」とあります。
とにかく盛りだくさん。多目的ルームの裏にはボディペイントを前提としたシャワールームがあったりと、遊び心が満載です。
3.高収入を得られるお仕事を
すぷらでは、就労支援も重要な柱。1・2階に4部屋ある作業室には大量のパソコンが配備されています。ちょっとしたIT企業のようです。
県央福祉会では障害福祉におけるICTの活用について熱心に取り組んできており、コンピュータを用いた就労支援についても実績があります。
本日も作業室に利用者様がいましたが、パソコンをなんなく使いこなしていました。ホームページの作成なども行っていくそうです。
障害者が高収入を得られるような付加価値のある仕事をー興味深い挑戦です。
総工費5億円以上をかけた施設は確かに立派。100以上の様々な形態の事業所を抱える県央福祉会の事業展開は現在の社会福祉法人としては「異例」ですが、県社協の来賓が述べていたように社会福祉法人の「本来あるべき姿」。
本日より開所なので、実績からの判断はできませんが、まさにお手並み拝見。期待をして見守っていきたいと思います。
千里の道も一歩から
大 和市内訪問施設・活動:11件
神奈川県内訪問施設・活動:9件
神奈川県外訪問施設・活動:7件